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「ヨーロピアン・モード」レポート

text : Kennko Matsudaira

 

 

文化学園服飾博物館では2月7日から5月24日まで「ヨーロピアン・モード」が開催されている。約200年間のヨーロッパの女性モードに焦点を当てた本展では、普段見ることのない,18世紀から20世紀の多種多様なスタイルを、女性服だけでなく、子供服や男性の衣装も交えながら流行(モード)を振り返っている。西洋服に焦点を当てた本展をレポートする。

 

 

 

 

階段を上り2階に向かうと1770年代から1950年代までの作品が飾られている。時代順に展示されている本展では前方、左右から隅々と見れるようにガラスケースの中に配置されており、細かな刺繍から縫製のテクニック等くまなく見ることができる。

入り口正面には、ロココスタイルを代表する上流貴族の男性衣装アビ・ア・ラ・フランセーズ、もう1方には目を見張るような美しさのローブ・ア・ラ・フランセーズが。中にパニエが入っているこのスタイルは18世紀後半まで女性達を虜にしたのも頷ける豪華殉欄で華やかな印象をうけた。

豪華すぎるゆえに批判も生まれたロココスタイルは徐々に現代の洋服のシルエットに近ずいていき、正面左手のエンパイアスタイルへと変わっていく。シンプルでハイウエスト、今では当たり前になっているこのスタイルも19世紀には斬新で革命的であったに違いないだろう。

1830〜1850年のロマンティックスタイルでは再び花飾りなどの装飾が施されていく。工業の発達に伴い布地の大量生産が可能となった1850年からはウォルトによる初のオートクチュールメゾンが開設され、社会情勢が変わるにつれファッションに反映されている。

20世紀に入るとまたシルエットに変化がみられコルセットでの締めつけや腰のボリュームが消滅し直線的ラインへと変化していく。

この階で展示されている作品の数々は年代によりフォルムを変えその時代におこった様々な時代背景をそのまま鏡のように写しだしているようだった。

続いて1階へ下ると60年代からのモード界の展示。プレタポルテがモードの主役となり、より時代に敏感でハイセンスなものが大衆に提供されるようになった時代であるが、この時代にパリへと進出をはたしたコム デ ギャルソン、ヨウジヤマモトなど日本を代表するトップデザイナーの作品が中央後方に飾られている。30年も昔の作品にも関わらず現代の服にも劣らない凄みを纏っていたのが印象的だった。

ドラマチックで独創的な世界観を感じさせるアレキサンダーマックイーン、エレガンスとアバンギャルドを両立させたジャン=ポール・ゴルチエ。ジャケットの帝王の異名をとるジョルジオ・アルマーニなどファッションニスタも唸らせる圧巻の作品の数々。

ファッションとは常に自由で縛ることなどできないものである。だからこそ斬新で飽きることなく時を重ね現代に伝わってきたのだろう。この興奮を会場で、ぜひ自分の目で確認して欲しい。

 

 

 

 

「ヨーロピアン・モード」
会期:2014年2月7日(金)〜5月24日(土)
会場:文化学園服飾博物館
〒151-8529 東京都渋谷区代々木3-22-7 新宿文化クイントビル 1階
開館時間:
*10:00~16:30 (2月14日、28日、4月25日、5月16日は19:00まで開館)
*入館は閉館の30分前まで
休館日:日曜日、祝日(ただし、4月6日は開館)
入館料:一般500(400)円、大高生300(200)円、小中生200(100)円
*( )内は20名以上の団体料金
* 障がい者とその付添者1名は無料
http://museum.bunka.ac.jp/exhibition/

 

 

 

 

March 14,2014