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「SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2016」開催

text : asako tsurusaki

「SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2016」ポスター

 

来る7月16日に開催する、今世紀の映画のスタンダードとなるDシネマ(デジタルシネマ)にフォーカスした日本初の国際コンペティション映画祭「SKIPシティ国際Dシネマ映画祭」。映画におけるデジタルツールの普及は、クリエイターの表現や活動にさらなる自由の翼を与え、これまでにさまざまなビジネスチャンスも生んできた。本映画祭では、世界中からエンターテインメント性とデジタルの新たな表現の可能性を感じる作品を公募し、次代を担うクリエイターを発掘することで新たな映像産業の発展に寄与してきている。実際、これまでにカンヌ国際映画祭で3冠に輝いたトルコの巨匠ヌリ・ビルゲ・ジェイラン監督を日本でいち早く紹介、また日本からは白石和彌監督や中野量太監督など期待の新鋭監督が多数、本映画祭をきっかけに羽ばたいていったという実績を持つ。

 

国内外より多くの作品が集う年に一度のこのお祭り。6月都内某所にて記者発表が行われ、早くも夏の訪れを告げた。

 

今年は全部門の応募総数では前年を大幅に上回り、海外からの応募国数は88か国で過去最多を記録した本映画祭。中でも応募作品数が715本にものぼる長編部門(国際コンペティション)では、南太平洋バヌアツで史上初めて全編にわたり撮影され、昨年のヴェネチア国際映画祭、批評家週間コンペティションで最優秀賞にあたる観客賞を受賞した悲劇のラブ・ストーリー『タンナ』(バヌアツ映画は本映画祭初エントリーおよびノミネート)など、海外では既に大きな話題を呼んでいる作品を多数公開。ほかにも若手監督たちがしのぎを削る短編部門や、アニメーション作家の力作12作品がノミネートしたアニメーション部門も見逃せないラインナップが並んでいる。

 

また本年の新たな企画のひとつとなる「特別招待作品」では、今年のベルリン国際映画祭で撮影監督の李屏賓(リー・ピンビン)が銀熊賞(芸術貢献賞)を受賞した悠久の長江を舞台に綴られる夢幻的なラブ・ストーリー『長江図』、中国・ドイツ合作のラブ・コメディ『I PHONE YOU』がジャパン・プレミアとして上映される。中国インディペンデント映画のプロデューサーとして海外との合作にも注力しているワン・ユー氏が手がけたこの2作品は、激変する中国の世相を反映する作品として、大きな期待が寄せられる。

 

「映画は監督一人で作るものではなく、大勢の人が関わる総合芸術である。そのため、映画には作られた時代の“匂い”が非常に色濃く映しだされる。長編部門の審査委員長として、責任を感じるとともに作品を観ることを今からとても楽しみにしている。」(長編部門国際審査委員長/アルゴ・ピクチャーズ株式会社代表、映画プロデューサー:岡田裕氏、記者会見の挨拶より)

 

今年もDシネマの熱気に浮かされつつ、映画の放つ”匂い”を味わいに行こう。

 

 

SKIPシティ国際Dシネマ映画祭 開催概要
■会期:2016年7月16日(土)〜7月24日(日)
■会場:
SKIPシティ 映像ホール、多目的ホールほか(川口市上青木3-12-63)
彩の国さいたま芸術劇場(さいたま市上峰3-15-1)[7/17、7/18のみ]
こうのすシネマ(鴻巣市本町1-2-1エルミこうのすアネックス3F)[7/17、7/18のみ]
■主催:埼玉県、川口市、SKIPシティ国際映画祭実行委員会、特定非営利活動法人さいたま映像ボランティアの会
www.skipcity-dcf.jp

 

 

 

 

 

June 16,2016

『長江図』 (C)Ray International (Beijing) LTD.

『I PHONE YOU』 (C)Ray International (Beijing) LTD.