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ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展 日本館展示「ここに、建築は、可能か」

第 13 回ヴェネチア・ビエンナーレ建築展日本館 「ここに、建築は、可能か」展示プラン、2012(上イメージ)

 

東日本大震災から1年が過ぎ、被災地は何事もなかったかのように日本の四季が訪れている。桜が咲き、その背景では、山積みになっていた瓦礫は除去され、失われた家々の基礎だけが、かつてここに存在していたまちの記憶を鮮明に止めている。そのような状況の中、この土地に戻り、再び何かを始め、歴史を継承したいと強い意志を持った人々。

伊東豊雄氏は、建築家として被災した人々のために何ができるかを考え、「みんなの家をつくろう」というプロジェクトを提案した。これは、被災地に建てられた仮設住宅で暮らしている人々へ、被災によって失われたコミュニティーを取り戻すために、人々が集まることのできる木造の小屋を提供しようという試みである。その第一号は昨年秋に、世界の企業や団体からの寄付メーカー等から無償で提供された資材によって実現した。

「みんなの家」を実現するまでのプロセスは、近代の「個」の意味を問い直すという試みであり、すべてが失われた被災地において、いまこそ、建築とは何かを0(ゼロ)から再考する大きな課題を背負ったプロジェクトとなった。

この課題をヴェネチア・ビエンナーレで世界の人々に問うべく、伊東豊雄プロデュースのもと、3人の若手建築家(乾久美子氏、藤本壮介氏、平田晃久氏)と、写真家畠山直哉氏との協同作業がスタートし、現在、陸前高田市に「みんなの家」の建設が進められている。ヴェネチアの会場では、このプロジェクトを巡る議論のすべてが展示され、建築は誰のために、何のためにつくるかという最もプリミティブなテーマについて語られる。

(text:Misaki Nagasaka)

 

 

■第13回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展
日本館展示「ここに、建築は、可能か」

ヴェネチア・ビエンナーレ概要
会期:2012年8月29日〜11月25日
時間:10:00〜18:00
※月曜休(ただし、9月3日・11月19日は開場)
会場:国別参加展 ジャルディーニ地区ほか
企画展:アルセナーレ地区ほか
公式HP:http://www.labiennale.org/it/Home.html

日本館展示の概要
会期:2012年8月29日〜11月25日
時間:10:00〜18:00
※月曜休(ただし、9月3日・11月19日は開場)
会場:ジャルディーニ地区内にある日本パヴィリオン。
吉阪隆正による設計(1956年竣工)
所在地:
Padiglione Giapponese Giardini della Biennale,
Castello 1260, 30122 Venezia

コミッショナー:伊東豊雄
参加作家:建築家/乾久美子、藤本壮介、平田晃久
写真家/畠山直哉
オープニングパーティー:
2012年8月28日 15:00〜日本館にて

 

 

July 25,2012

■第13回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展 
日本館展示「ここに、建築は、可能か」

ヴェネチア・ビエンナーレ概要
会期:2012年8月29日〜11月25日
時間:10:00〜18:00
   ※月曜休(ただし、9月3日・11月19日は開場)
会場:国別参加展 ジャルディーニ地区ほか
企画展:アルセナーレ地区ほか
公式HP:http://www.labiennale.org/it/Home.html

日本館展示の概要
会期:2012年8月29日〜11月25日
時間:10:00〜18:00
   ※月曜休(ただし、9月3日・11月19日は開場)
会場:ジャルディーニ地区内にある日本パヴィリオン。
吉阪隆正による設計(1956年竣工)
所在地:
Padiglione Giapponese Giardini della Biennale,
Castello 1260, 30122 Venezia