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ドキュメンタリーの枠を超えひとりの男の昭和という時代を描いた異色作、『禅と骨』公開

「ドキュメンタリー+ドラマ+アニメ」の公式で、ジャンルを縦横無尽に駆け巡る異色作『禅と骨』がいよいよ公開される。

舞台は京都嵐山・天龍寺。世界遺産にも登録されているこの名刹に、一風変わった禅僧がいた。名はヘンリ・ミトワ。1918年、横浜でアメリカ人の父と新橋の芸者だった母の間に生まれた日系アメリカ人である彼は、1940年に単身渡米した後、戦時中は敵性外国人として、日系人強制収容所で過ごすこととなる。戦後を迎えロサンゼルスで幸せな家庭を築いたヘンリは、日本に帰国し時代の波に翻弄されながらも、日本文化をこよなく愛し、茶道・陶芸・文筆にも優れた才能を発揮。古都の多彩な文化人や財界人に囲まれ、悠々自適の晩年を楽しむ…はずだった。しかし80歳を目前に突如、「“赤い靴”をモチーフにした映画を作りたい!」という夢を追い求めることで、家族や周辺の人々を巻き込み、彼が築き上げてきた“青い目の文化人”という地位から大きく逸脱していく…。

大ヒット作『ヨコハマメリー』の中村高寛監督が、8年の歳月を費やして完成させた待望の長編ドキュメンタリー第2作となる本作。
ドキュメンタリーの手法のみならず、ドラマ、アニメなど、様々なジャンルを駆け巡りながら、ヘンリ・ミトワという人間に迫っていく。 一篇の劇映画かと見紛うドラマパートでは、青年時代のヘンリをウエンツ瑛士、母親を余 貴美子が演じ、他にも永瀬正敏、佐野史郎、緒川たまき、利重剛等、豪華な俳優陣が顔を揃える。また挿入されるアニメーションのキャラクター原案は今日マチ子、音楽面では、横浜ゆかりのエディ藩、横山剣(CRAZY KEN BAND)を始め、大西順子、岸野雄一、野宮真貴、コモエスタ八重樫他、錚々たるアーティストがサポートしている。

昭和を生きた、複雑で、胡散臭くて、滑稽で、愛おしい、ひとりの男の波乱に満ちた人生の物語をお楽しみに。

 

 

『禅と骨』
(2016/日本/127分)
監督:中村高寛
配給:トランスフォーマー
©大丈夫・人人FILMS

9月2日(土)より、ポレポレ東中野、キネカ大森、横浜ニューテアトルほか全国順次公開
公式HP:www.transformer.co.jp/m/zenandbones/

 

 

 

 

September 2,2017