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G/P Gallery にて、フォトグラファー・Ina Jang 個展“Mrs. Dalloway”が開催

© ︎Ina Jang, Courtesy of G/P gallery,

 

 

4月13日(木)よりG/P Gallery にて、フォトグラファー・Ina Jang の個展“Mrs. Dalloway”が開催する。

Ina Jangは、1982年・韓国生まれ。2012年、NYのスクール・オブ・ヴィジュアル・アーツを修了後、オランダ「Foam Talent」(2011)や、ポール・ハフ・アワードにノミネート(2012)されるなど、いち早くから注目を浴びる。資生堂「花椿」、「CR」などのファッション誌をはじめ、「The New York Times Magazine」、「the British Journal of Photography」にて継続的に作品を発表する一方で、韓国のデグフォトビエンナーレ、ニューヨークやチューリッヒの展覧会に参加するなどファッション写真と現代写真、多岐にわたる領域で活躍。

今回の展示で発表する新作「Mrs. Dalloway」(ダロウェイ夫人)は、モダニズム文学を代表するイギリスの女流作家ヴァージニア・ウルフの作品を伏線に、ネガフィルムで複写した近代絵画の断片を流用し、コラージュした写真作品となる。小説の登場人物らしき像、あるいは日常に流通している女性像や静物画が示唆されるものなどバラエティに富む一方、抽象的で曖昧さを保ちつつイメージの決定性からも逃れているようにもうかがえ、オリジナリティと複製、見る・見られるといったジェンダーの関係性、固有性と匿名性など写真をめぐるさまざまな問題の境界へと観るものを誘う。会期初日には、作家を交えたトークイベントなども開催。

 

 

< 作家ステイトメント >
私は好奇心旺盛な人間です。思春期をさまざまな国で過ごしてきた私にとって、好奇心は、常に私の人生を動かしてきたエネルギーでした。好奇心は、いつも作品世界における新たな冒険のきっかけとなり、境界線を突き破る術を模索する勇気をくれます。最初のカメラを手に韓国を出たときから、写真は、私にとって、新たな、そして未知なる言語と向き合う手段でした。それは、話し言葉に対しても、視覚言語に対しても同じことです。
プロジェクトごとに主題が変わろうと、写真、そしてその物質性は、私にとってずっと大きなテーマでした。雑誌や広告の仕事でも、個人のプロジェクトでも、この手で写真造形のプロセスに関与できることに、とても大きな喜びを感じるのです。
この「Mrs.Dalloway」(ダロウェイ夫人)は、ネガフィルムを実際に切り貼りし、細かい決め事をせずに、スキャンした作品です。私は、イメージが溢れるこの世界において、複製性という写真の特質と、絵画との否定しがたい関係性を、テーマとして追求してきました。そのために、私はあえて近代絵画をカメラで撮影し、それによって手にいれたイメージを、ある種のパレットのように使うのです。それぞれのネガのパーツは、ルーブル美術館、ポンピドゥセンター、メトロポリタン美術館、ニューヨーク近代美術館をはじめとする美術館で、撮影してきたものです。そして、それらの場所において、しばしば気づかされるのは、自分を囲む作品のほとんどが、男性アーティストによるものだということです。
このプロジェクトの意図するところは、独自の視覚言語を創り上げることにあります。しかしそれと同時に、複製、消費、男性中心的な価値観、無名性など、写真の存在によって発展してきた、視覚的な語彙に関するテーマにも言及しているのです。

イナ・ジャン

 

 

<作家プロフィール>
Ina Jang
1982年韓国生まれ。現在ニューヨーク在住。2010年ニューヨーク・スクール・オブ・ビジュアルアーツを卒業後、2012年同校MPSファッション・フォトグラフィーで学ぶ。写真のディメンションの概念に対して、女性的な繊細さにカットアウトなどプレイフルな要素を組み込んだ表現で高い評価を受けている。これまでの主な展覧会に「Fashioning Identity」京都精華大学ギャラリーフロール(京都、2016)、個展「ALL ROSES ARE RED, ALL BIRDS ARE BLUE」Foley Gallery(ニューヨーク、2015)、個展「in a world without words」G/P + g3/gallery(東京、2013)、デグフォトビエンナーレ2012(韓国)など。「Foam Talent 2011」の受賞をはじめ、また「Festivald’Hyeres 2011」「Foam Paul Huf Award 2012」のファイナリストにノミネートされた。彼女の作品は、「The New York Times Magazine」、「British Journal of Photography」、資生堂「花椿」を始め数多くのメディアに取り上げられている。
http://www.inaphotography.com/

 

<展示概要>
Ina Jang「Mrs. Dalloway」
会期:2017年4月13日(木)- 5月28日(日)
会場:G/P Gallery
http://gptokyo.jp/
トーク・イベント:2017年4月13日(木)19:00-20:00
オープニングレセプション:2017年4月13日(木)20:00-21:00

 

 

 

 

 

 

April 7,2017