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「チームラボ 踊る!アート展と、学ぶ!未来の遊園地」 レポート

text : Kennko Matsudaira

「花と人、コントロールできないけれども共に生きる、そして永久に – Tokyo」チームラボ, 2014, インタラクティブデジタルインスタレーション, 音楽: 高橋英明

 

日本科学未来館では2014年11月29日(土)~2105年5月10日(日)まで企画展『チームラボ 踊る!アート展と、学ぶ!未来の遊園地』が開催されている。会場ではチームラボのデジタルアート作品と「学ぶ!未来の遊園地」プロジェクト作品を一度に体験できる。2月16日で来場者数が20万人を超えるという人気の企画展の会場へ今回は足を踏み入れてみた。

 

 

入るまえにこんなにワクワクしたのは何年ぶりだろうか、そんなことを考えながら入り口を進んでみると、そこでは無限に広がる空間に花が咲きほこっていた。コンピュータプログラムによってリアルタイムに描かれ続け、花が枯れたり、咲いたりを繰り返す作品「花と人、コントロールできないけれども共に生きる、そして永久に – Tokyo」。

 

花は人の動きに合わせて動きを変えていく。動き続ける花は生命の躍動感をも感じさせてくれる。大和絵をモチーフにした絵物語の12幅からなる作品「花と屍 剥落 十二幅対」は、タイトルにもある “剥落”のように、表面が徐々に剥がれ落ちていくことによってプロセスが露になっていく作品。内側が露出されていくにつれみえてくる複雑な構造線1つ1つが作品に対する情熱を物語っているようだ。

 

続いて展示されていたのは、書家・紫舟とのコラボレーション作品「世界はこんなにもやさしく、うつくしい」。紫舟によって描かれた書「雷」の文字に手を触れると“ゴーン”という音とともに雷が落ちてくる。次に「火」の漢字に触ると、火が燃えだす。そして近くの「木」に移り、「木」を燃やしてしまった。生命の連鎖反応を漢字に手を触れることでおこすといった、インパクトのあるデジタルインスタレーション作品になっている。

 

4分ほどの映像作品「追われるカラス、追うカラスも追われるカラス、そして分割された視点ーLight in Dark」は光の八咫烏が空間を飛び回りぶつかり合い花となって散っていく作品。会場では何度もこの作品を見ている人がいたが、誰もがこの作品の映像美に惹かれていたようだ。他にも「生命は生命の力で生きている」、高さ約5m、幅約20mの巨大なアニメーション作品「Nirvana」「冷たい生命」などチームラボならではの作品を堪能できた。

 

 

続いて、「踊る!アート展」を抜け、「学ぶ!未来の遊園地」へ入ってみると、そこはこれまでとは違って、色鮮やかな魅惑する空間。水の上でケンケンパをする「天才ケンケンパ」では、○△□の形と赤、青、黄色などの色に分かれており、それらを組み合わせると、音がながれたり、水が染まったりする。ひらめきを頼りに子供に戻ったような感覚でついいろいろとやってみる。

 

ボールを叩くと、それに共鳴してまわりのボールも色が変わっていく「光のボールでオーケストラ」など、「学ぶ!未来の遊園地」のコーナーはひとりではなく、みんなで体験してこそ楽しめるような仕掛けになっている。“「共創」の体験を楽しめる仕掛けを楽しんで欲しい“というチームラボの思いが感じられる。

 

怪獣が突如として平和な街にやってきて街を壊してしまう「3D お絵かきタウン」。自分達で描いた絵が立体的な3Dとなってスクリーン上になって現れるこのアトラクションは、みんなで車や建物を描いて街を創っていくというもの。急に現れる怪獣もみんなで力を合わせて倒し、グジャグジャにされた街を元通りにする復活させることができる。子供の頃に誰もが憧れたヒーローになったような気分を感じることができた。

 

この他にも積み木と積み木との間に道路や線路を創りだす「つながる!積み木列車」。試行錯誤しながら積み木と積み木をつなげていくと街ができるのがわかってくる。何回か挑戦することで遊び方を見いだし、唯一無二の街を創りだすのについ必死になってしまった。小人が住んでいるテーブル「小人が住まうテーブル」は丸い木の机に手を当てて小人の進路をふさいだり、リンゴやケーキを与えて小人の世界を自分の手で創ることが出来るもの。小人がぴょんぴょん飛び跳ねる姿がとても愛らしかった。

 

 

「学ぶ!未来の遊園地」はどれもが子供だけではなく、大人まで楽しむことができる。ただし、この遊園地には遊び方が一切書かれていない。“普通”や”常識”などの言葉に縛られることなく、自由な発想やアイデアを遊びを通して体感する、みんなで遊びながら「共創」することを教えてくれる展覧会になっている。屋外の遊園地にはない、もうひとつの遊園地。こんな遊園地での経験をした子供たちが、未来を創っていくのではないだろうか。遊び方が書かれていない遊園地。遊び方が書かれていないからこそ自然と周りのみんなと手を取り合いながら楽しみ方を見つけることができる。いまだからこそ体感できる『チームラボ 踊る!アート展と、学ぶ!未来の遊園地』。ぜひ、会場へ行って未来を体感してみてはどうだろうか。

 

 

 

 

 

チームラボ 踊る!アート展と、学ぶ!未来の遊園地
会期:2014年11月29日(土)~2015年5月10日(日)
(3月2日〜3月6日は展示入れ替え為、本企画展の開催はありません)
時間:10:00~17:00、3月7日〜5月10日の期間、土日祝日は19時まで開館(入館は閉館30分前まで)
休館日:火曜日(ただし、3月31日、4月28日、5月5日は開館)
会場:日本科学未来館 1階 企画展示ゾーン
〒135-0064 東京都江東区青海2-3-6
入場料:
当日券:大人1800円 中人1200円 中人(土曜日)1100円 小人900円

http://odoru.team-lab.net/
 

 

February 27,2015

「花と屍 剥落 十二幅対」チームラボ, 2012

「追われるカラス、追うカラスも追われるカラス、そして分割された視点ー  Light in Dark」チームラボ, 2014 , 音楽:高橋英明

「3Dお絵かきタウン」チームラボ, 2014

「天才ケンケンパ」チームラボ, 2013

「つながる!積み木列車」チームラボ, 2014