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映画監督Air Pop 『Daisy Park』インタビュー VOL.1

interview & translation : UMMMI.

 

 

ロサンゼルスに住む映画監督、AIR POP。彼の初となる中編映画「Daisy Park」が2014年9月ニューヨークの映画館、アンソロジー・フィルムアーカイブスでプレミア公開された。「Daisy Park」は、デイジーという韓国系アメリカ人の女の子の彼氏が監獄へ入ることで始まる。パンクミュージックとシューゲイズミュージックに乗せて現れるスキンヘッドの男、ドラッグにお酒など、映画『KIDS』などに見られるティーンエイジャー映画の系譜に沿ったような、それでいて新しいテン年代を代表する映画となっている。脚本、撮影、美術、音楽などすべてを務めた監督であるAIR POPに、映画「Daisy Park」の制作に関することの話を聞いた。

(今回はバイリンガルで2回にわけて公開させていただきます:編集部)

 

 

■AIR POP監督は映画『Daisy Park』のなかで、脚本、撮影、美術、そしてサウンドトラックまで多くのことを監督されていると思います。どの役割があなたにとって一番大切なものでしょうか?

少し答えがむずかしいように思います。映画とは、鑑賞者を楽しませることができる完璧なものとなるためには、すべての側面が活用されなければいけません。しかしこの映画に使われている多くのサウンドトラックは、映画を制作する前にすでに作られたものです。なので、私にとって音楽が大切だというのは当たり前で、他のものに重点を置くことが大切だと思いました。とりわけ私は映画を作るための技術的な面に特別な興味を持っていなかったので、短い間のなかで多くのことを学ばなければいけませんでした。照明を毎日セットしたり、役者をきちんとした方向に導いたり、そして皆の食事を買うことなどをしました。それは本当につまらないことだったけれど、それによっていくつもの小さな選択が大切だと学びました。

■For Daisy Park you have done almost everything. The script, shooting, art, and the soundtrack. Which part was the most important for you?

It’s pretty hard to say. A film utilizes all of those aspects to form something final, perfect, and enjoyable to watch. Most of the soundtrack had already been created before I started shooting the film, so I guess the stuff I wasn’t as good at became more important. I taught myself a lot of technical stuff in a short period of time out of necessity, not because I was super interested in it. I had to set up lighting everyday, learn to direct people to act a certain way, and buy everyone meals. It’s a lot of shit. I learned that every single decision becomes important.

 

■これはAIR POP監督にとって初の中編映画となるもので、比較的あなたは若手映画監督のように思います。どこかで映画制作などを学んだことがあるのでしょうか?

他の映画監督と比べると、確かに私は若いかもしれません。私は映画を作る上で大切なことはほとんど他の映画から学びました。私は美大や他の大学に通ったことはありません。今回のようなドラマの映画を、高校生のときに撮ったことすらあまりありませんでした。どこかへインターンシップへ行ったこともないし、映画に関わるところで働いたこともありません。私は様々な監督のインタビューをYoutubeで見て、表現の方法などを学びました。スタンリー・キューブリック監督のインタビュー集を読んだことは、私のアプローチ方法に大きな影響を確実に与えてくれたと思います。それはつまり、いますぐ行ってみてとにかくやってみろ、ということなのだと学びました。

■This is your first major film production and you seem to be quite a young director. Where did you learn about making films?

Compared to other directors, I guess I am pretty young. I mostly got into filmmaking from watching other films. I never attended college or art school. Didn’t take much art or drama in high school either. No internships and no industry work. I learned a ton from watching directors interviews on YouTube and outlets like that. I read this Stanley Kubrick book that’s a collection of his interviews which definitely helped the way I approach it all. You learn the most from just going for it and fucking up.

 

■なにがきっかけでこの映画を作られたのですか?

私はいつも、自発的なことがきっかけで作るように思います。しかし、私の多くの友人はそうではないそうです。いつもその自発的なきっかけが自分にやってくると、まるで私はアウトサイダーであるかのように感じてしまいます。自分のアイデイアが可能になり、それによって新しい友人ができるなど、映画をつくることにとても興奮してしまうのは自分にとって当然のことです。映画は酔ってしまいやすいものでもあり、同時にいつも感じることは、誰かを描きたいと決めたときに近づきやすいものでもあります。映画作りは最も個人的なアートを表現できるアートフォームであり、もっとも大きな大衆に向けたアートフォームのひとつでもあります。これは本当に私をワクワクさせます。もしあなたがクソみたいにつまらない映画監督ではなく、もし自分の作りたいものについて真剣であるならば、いつか誰も作ったことがない映画を作れると思います。それが、私が映画を作ったきっかけです。

■What motivated you to make this film?

I’ve always been pretty self motivated. Most of my friends aren’t like that. I’ve always kinda felt like an outsider when it comes to motivation. It’s really easy for me to get super excited about possibilities and get my friends involved in whatever idea I have. Films can be pretty intoxicating and I always felt a closeness to the way someone decides to portray something on screen. Filmmaking is one of the most personal forms of art, for one of the biggest crowds; that’s really motivating. If you’re not a piece of shit filmmaker, and really striving to use your own point of view, you can make something that’s never been done. That’s what I’m in it for.

 

■映画のなかで若い女の子デイジーが二人の男の子と関係を持ちますが、デイジーは二人にたいしてなにか特別な感情を持っているようには思えません。これはどこか現代の恋愛模様を生々しく描いたかのようでもあります。Air pop監督にとって、これは個人的に経験があることを描いたのでしょうか?

はい、この人間関係模様は間違いなく最近のことから影響を受けています。私は最近の数年間で、ロマンチックな考え方をしはじめるようになりました。複数の人と関係を持つことはもはや特別なことではなくなっています。デイジーは保守的な恋愛の考え方と、多くのひとと関係を持つような恋愛のちょうど間にいます。彼女は新しい人と出会ったことにより、なんらかのある種の感情を感じました。それはラウルにとってはとても不運なことですが、彼は恋愛にたいして多くのひとが期待するよりも真剣に捉えるくらい、昔風の考え方と言ってもよいのでしょう。映画の冒頭で、ラウルは口が悪いように描かれていますが、きっと彼はそんなに悪い人間ではないではないのかもしれません。私にとってこの映画はかなりの大きさまで結びつけることができるものです。私は、お互いを傷つけ合うような感情的な恋愛をしたことによって女の子への興味を失ってしまいました。だからと言って、この映画のような体験をしたとは言いませんが。

■Your film is about a young girl who has a relationship with two boys, but she doesn’t really seem to care about either. It feels very true to contemporary culture. Do you relate to this film personally?

Yeah, the relationship dynamics are definitely current. I’ve noticed a pretty big shift in romantic ideas over the last few years. The idea of dating multiple people isn’t a big deal anymore. Daisy is somewhat traditional though still as far as that spectrum goes. She just happens to meet a new guy that makes her feel “some type of way” and that works for her. Unfortunately for Raul, he’s very traditional and had been taking the relationship way more seriously than anyone expected. He at first comes off as abusive, but maybe he’s not really that bad. I can relate to the film’s story to an extent. I have definitely experienced abusive relationships and have lost interest in girls. I wouldn’t say I handled things as sketchy as the characters in the film though.

 

(VOL.2は10月24日公開予定です)

 

 

 

 

 

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October 22,2014