QUOTATION

「SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2018」開催

text by Asako Tsurusaki

SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2018ポスター 

 

埼玉県川口から夏の訪れを知らせる、映画のお祭り「SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2017」が今年も7月13日から始まる。世界に先駆けてデジタルシネマにフォーカスした次代を担う若手映像クリエイターの登竜門として知られる本映画祭は今年で第15周年を迎え、埼玉県出身の監督(石井裕也監督、入江悠監督、沖田修一監督、吉田恵輔監督)にフォーカスを当てた「飛翔する監督たち from SAITAMA」、そして映画史に名を刻む巨匠、黒澤明、ホウ・シャオシェンとエドワード・ヤン、ミヒャエル・ハネケの映画術に迫ったドキュメンタリー作品の特集上映「名匠たちの軌跡」などが企画されている。中でもフランスの映像作家クリス・マルケルが『乱』のメイキング・ドキュメンタリーとして制作した『A.K. ドキュメント黒澤明』や、是枝裕和監督が自身も敬愛してやまないと公言するホウ・シャオシェンとエドワード・ヤンを追った『映画が時代を写す時―侯孝賢とエドワード・ヤン』など、今後もおそらくスクリーンで鑑賞できる機会はほぼ無いと思われる貴重な機会となる。

また映画祭の目玉となる国際コンペティションには過去最多の98の国・地域から応募数656本がエントリー。その中から厳選の末選ばれた10作品を見ることができる。、歌を通して女性刑務所の看守と囚人の間に芽生える強い絆を描いたオペラ・エンターテインメント『スポットライト』(ロシア)や、息子を亡くした夫婦と亡くなった事故を起こした息子の友人との緊張感あふれる心情を描き見事に釜山国際映画祭コンペティション部門で国際批評家連盟賞を受賞した『最後の息子』(韓国)。そして昨年に続きドキュメンタリー作品としてノミネートされた、拝金主義に走る現在の資本主義社会風刺や自身のアイデンティティー探しを、アニメーションを交えてユニークに描いたセルフ・ドキュメンタリー『ブリス、マイ・スウィート・ホーム』(フィリピン)など、色とりどりの作品が映画祭を彩っている。

埼玉県川口市が熱気に包まれる10日間、どうぞお楽しみに。

 

 

<開催概要>
■名称
SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2018
■会期
2018年7月13日(金)~7月22日(日)
■会場
SKIPシティ 映像ホール、多目的ホールほか(埼玉県川口市上青木3-12-63)
MOVIX川口(埼玉県川口市並木元町1-79 アリオ川口3F)
■主催
埼玉県、川口市、SKIPシティ国際映画祭実行委員会、特定非営利活動法人さいたま映像ボランティアの会
■公式サイト
www.skipcity-dcf.jp

 

 

 

 

 

July 13,2018

「スポットライト/Light Up」 <2017年/ロシア/97分> 監督:キリル・プレトニョフ

「スポットライト/Light Up」 <2017年/ロシア/97分> 監督:キリル・プレトニョフ

「ブリス、マイ・スウィート・ホーム/God BLISS Our Home」 <2017年/フィリピン、韓国/74分> 監督:ナウルズ・パギドポン ©PananawStudio

「ブリス、マイ・スウィート・ホーム/God BLISS Our Home」 <2017年/フィリピン、韓国/74分> 監督:ナウルズ・パギドポン ©PananawStudio