QUOTATION

ボストンで活躍中のプロダクトデザイナー、“Matthew Pauk”

text:Asako Tsurusaki

New Balance Aneka

 

New Balanceのボストン本社でシニアデザイナーとして活躍中のプロダクト・デザイナー、Matthew Pauk 。スポーツシューズのカタログを何時間も見続ける程のスニーカーマニアの少年だったMatthewは、その後カナダのカールトン大学でインダストリアル・デザインを学んだ後、現在に至っている。

「New Balanceでのシューズや、他の家具やアクセサリーの作品に対する僕の一貫した信念みたいなものは、カールトン大学時代に培われたものです。ここにいたことはたくさんの素晴らしい才能と出会える特権だったし、自分のデザインの幅を広げることができたね」。世界的なデザイナー、Karim Rasidも学んだこの地で芽を出した彼の才能の特徴は、ひとことでいうと”引き算”の美学。例えばコーヒーテーブルが組み込まれたソファー「Slot Sofa」や、一本の鋼の角度だけできた影すら美しいハンガーラック「Shirtscape Coatrack」、直接キャンドルを翳すことができる三本足のティーポット「Tripot Teapot」など、過剰な自己主張を抑えたデザインで素材そのもののシルエットに寄り添う美しさを生み出している。この美学はもちろんNew Balanceでのスニーカーにも応用され、彼の代表作となったNew Balanceのヨガをコンセプトにした「Aneka」シリーズでは、身体本来の曲線美を、先端となるつま先の美しいシルエットで魅せるデザインを生み出した。インダストリアル・デザインの機能美を人体に実験した、美しい成功例をここに見ることができる。

http://matthewpauk.com

 

 

June 19,2012

New Balance Aneka

New Balance Aneka