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『みどり荘 青葉台』を訪ねる。- レポート-

text, photo : daiki tajiri

 

中目黒駅から歩いて10分、高級住宅地が並ぶ中、一際目立つ蔦まみれの建物「みどり荘」が堂々と腰を下ろしている。一見、趣がある回顧的な廃墟のようにもみえるが、グローバルに活躍するクリエイターが集まる、シェアオフィスだ。

 

堅苦しく、ビジネス臭のするイメージのシェアオフィスだが、みどり荘はそれらのイメージを取り払い、自らの手で元々アパートだった敷地をリノベーションし、まるで工房のようなフランクで居心地のいい作業場を作り出した。システムも会員制で、24時間解放で専用ロッカー、共同ラウンジやキッチンなどが使用でき、メンバーはジム感覚で施設を利用できる。海外を拠点とするクリエイターも多く活用しているようだ。

 

また、「POPHOLIC MAN LIBRARY」と呼ばれるハンドメイドの本棚にはサブカルチャーライターである川勝正幸のブックコレクションも設置されていて、クリエイターが集まる場に適した資料やアートブックが詰め込まれているのも魅力的だ。

 

ゆったりとした時間が流れる空間だが、シェアオフィスの最大の特徴でもある様々な職業の人々が集まるのは変わりない。その分野は、グラフィックデザイナー、アーティスト、映画プロデューサー、イラストレーター、建築家、映像作家、ライターなど数え切れない。それらのクリエイターが隣同士のデスクで作業を行なっている。

 

ひとつのジャンルにとらわれず、多種多様な分野を専門とする人々が一つの空間に集まるみどり荘は、ラフな雰囲気と各々の個性的なアイデアが組み合わさった、まさに良質なカオス空間だ。

 

シェアオフィス以外にも、みどり荘の活動領域は視野が広い。音楽プロデュースやクラウドファンディングを利用した出版事業、ギャラリーの運営、青山にあるコミュニティースペース「COMMUNE 2nd」への参加など、シェアオフィス同様ジャンルにとらわれていないところが面白い。

 

今回足を運んで、その中の一つであるみどり荘施設内にあるギャラリーでひとつの展示が行われていた。「Photo exhibition “hill”」というタイトルのこの展覧会は、東京を活動拠点とする3人の10代の写真家をフィーチャーした展示だ。彼らのフレッシュでパンクな作品は新しいカルチャーを生み出す予感を感じるのは私だけではないはずだ。このような若い世代を積極的にバックアップできる展覧会も様々なプロジェクトに携わるみどり荘だからこそできることではないだろうか。

 

クリエイターにとって自身の仕事場の環境というものは、大変重要なライフワークの要素だと思う。みどり荘はそのような場を、新たな出会い、コミュニケーションを空間として提供しているのではないか。クールなアイデア、新鮮な発見はそのような環境から生まれるものだ。

 

 

 

 

■施設インフォメーション
みどり荘 青葉台
ADDRESS:〒153-0042 目黒区青葉台3-3-11 2階/ 3階
CONTACT:gallery@midori.so
WEBSITE:http://midori.so

 

■展覧会インフォメーション
Photo exhibition “hill”
Riku Hoshika /Syuya Aoki /Towa
2017/07/18(火)〜 2017/07/25(火)
HOURS:13:00〜21:00

ARTIST:
Syuya Aoki / 青木 柊野
https://www.instagram.com/aoki_dayo/

Riku Hoshika / 星加 陸
https://www.instagram.com/akihsoh/

Towa / 永遠
https://www.instagram.com/towaforever1/
https://www.instagram.com/photowaforever/

 

 

 

 

August 24,2017